HSP・HSC敏感な個性の人は学校に行くべき?行かなくてもいい?

こんにちは、岡田奈美子です。

今回のテーマは、「敏感な個性HSP・HSC、学校へ行くべき?行かなくてもいい?」です。

新学期が始まりますが、敏感な個性の人・子どもにとっては「学校に行くこと」がベストと言えない場合もあります。

古いタイプの人から「義務教育なのに、行かないなんて・・・」という言葉を聞きますが、「義務教育」とは、ずっと以前子どもを学校に行かせずに働かせる家庭があった時代、その歯止めとして、保護者に「小さな子を働かせない」という意味で課せられたものです。

「子どもは学校へ行かなくてはいけない」という義務はないのです。

今、敏感な個性の人達の中には「行けない」のではなく、「行かない」選択をしている人達が大勢います。

「その子が人間関係のスキルに問題・課題があって行けない」のではなく

その子に合った「教育の場」ではないから「今は学校に行かない」のです。

または「わかり合える理解者・仲間がいないから」今は行っていないのです。

意識的にしている場合と、「行けない」と本人は言うが、本当は無意識に「行かない」という選択をしている場合があります。

 

 

 

古いタイプの人からみると「甘えている」、「親が甘やかしすぎている」という意見もありますが、敏感な個性の子どもや人は、「甘えてサボる」為に不登校をしている人はとても少ないです。

むしろ「堂々とサボることが苦手」で、真面目な人が多いです。

不登校・引きこもりの状態で、「しめしめ、楽ができる」なんて考えている人はおらず、むしろ「今の自分」に罪悪感を抱き、自分を責め続け、「こんな自分は死んだ方がいいのかも」と自殺を考えている人もいるくらいです。

自殺を考える人は、本当は弱くなく、まっすぐで純粋な性格だからなのです。

そして「周りの期待に応えられない自分」が許せなくて自殺を考えるのです。

 

 

でも敏感な個性の人は、「今の学校・クラスでの情緒のレベル」が高くない為に、「学校へ行かない」選択をしていることが多いので

本当は「周りの期待に応えられない」とか「皆ができることができない自分はダメだ」と悩む必要はないのです。

もし自分やお子さんのことで、自信を失ったり、ひどく傷ついたりしているなら、いっぱい癒していきましょう。

そしてわかってくれる人を見つけて「行けないのではないよ。今は行っていないだけ。」と本来の個性(とても優しいところ・我慢強いところ等)をサポートしてもらいましょう。

なぜなら本人と家族が少しでも軽くて明るい気持ちでいると、次への展開がよりよいものになるからです。

 

 

敏感な個性は、「平均的」ではないですが、ある面が抜きんでていて素晴らしく、ある面がちょっと弱いという凸凹があるのです。(発達障害の特性とは違います。両方ある人もいます)

だから「大勢の人がしていることで、あなた(お子さん)がしていない・できないこと」に自信を失ったり、傷ついたりすることはないのです。

「自分に合わない、とわかる感性」が優れているともいえるほどです。

※勉強は遅れがちになるので、補足することも必要です。

 

 

不登校になると、保護者が「不登校を解決します!」という機関に相談し、行動療法等を用いて「学校へ行かせよう」とすることがあります。

すると子どもがもっと抵抗したり、以前より頑なに部屋に閉じこもってしまったり、暴れて「死ね!」と叫んだり、暴力をふるったりする場合があるのです。

それは、子どもが悪い子になってしまったのではなく、敏感で深くわかる子に合わない方法で強行しようとした大人が正しくなかった、ということです。

もちろん大人を責めているのではなくて、「このやり方ではなく、違う方法でしましょう」とわかった、ということ。

引きこもり・暴力など、子どもが起こした問題・事件だけをみて、「あんないい子がこんなことになるなんて」と嘆いて心配する大人は多いですが、

心配になるよりも、それは子どもが問題・事件を起こして「今までのやり方は古い、合わない、違う」と大人側に伝え、教えているのです。

 

 

今の教育体制や学校での人間関係が合わない子どもはいます。

小・中学校は、魂レベルが高い子には、つらいものだったり、退屈だったりする場所かもしれません。

学校は「するべきこと」が決まっていて、スケジュール通りに従う必要があり、自分の意志・意見・思いを育てる土台は整っていないことが多いです。

教師が軍隊の訓練のように固くて古いやり方を続けている組織には、敏感な人には耐えがたいでしょう。

また子ども同士の絶え間ない争い事や、子どものケンカに「はい、互いに謝って解決ね!」という安易で表面的な指導をする大人ばかりの環境では、深い視野をもつ敏感な子は失望し、疲弊します。

専門を研究している大学院生のように、高い視点から物事をみる敏感な個性の人には、「一般的な学校・クラス」は面白みのない、単調な場所にみえるのです。

その他大勢の子にとっては「普通の場所」にみえているからといって、多勢の人の答えが「正解」ではないのです。

もし今の学校・教育・クラスが、敏感で情緒豊かな個性の人に合わないのなら、決して無理強いはしないで下さい。

大人の感情・一般論を押し付けることはしない下さい。大人がされたら嫌なことは、子どもだって嫌です。それが敏感で高い視野をもつ子なら尚更です。

でも子どもの言いなりになる必要もありません。敏感で奥深い視野をもつ人は、きちんと自分の気持ち・意見をもっています。(幼すぎて言語化できないケースもありますが、気持ちはちゃんとあります)

まずは小さな子ども扱いせず、きちんと話し合いをする機会をもって下さい。

 

 

大人が大人側の気持ち(こんなことでくじけていて将来どうするの?弱すぎるからもっと強くなってほしい。どうしてうちの子だけ?等)が強いと、対等な話し合いはしづらくなり、子どもも心を閉ざします。

そんな場合は、第3者のサポートを入れて話し合って下さい。

カウンセリングやセラピーでも、親子の対等な話し合いの場をもつことがありますが、そんな時、子どもは大人がびっくりするほどしっかり自分の意見を伝えることができます。

その上こちらの言い分も理解できます。そしてお互い歩み寄り、間をとり、よりよい「これから」を一緒に創っていくことができるのです。

※発達障がいの特性がある場合は、その人の特性に応じた対応が必要となります。

色々なケースがありますので、今回のケースが全ての子どもに当てはまるわけではないことをご了承下さいね。

HPの次回の更新は、5月3日(金)です(毎月第1金曜)。

ブログの最新記事「新しいことが苦手なHSP・HSCの新年度の迎え方」はこちら。

 岡田奈美子(公認心理師・スクールカウンセラー)

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