発達障害(ASDの場合)の検査・診断とHSP・HSC

こんにちは、岡田奈美子です。(このHPは、毎月 第1金曜 20時に配信です)

HSP・HSCの敏感さが際立っているのに「発達障害の特性のグレーゾーン」と診断される場合があります。

(今回は、自閉症スペクトラム ASDの特性のなかの旧アスペルガー症候群との違いを主にしています)

誤診といわれることもありますが、私はこういう風に捉えています。

HSP・HSC等の敏感な個性の人が発達障害の検査(診断)を受けたい・その人の親が受けてほしいと思う時、

その人の敏感さは、ネガティブな面が前面にでていて、不調な時が多いですよね。

敏感な個性は、いい時はすばらしい面を発揮しますが、よくない時は自分も家族も敏感さに振り回されしんどい思いをします。

そんなしんどい時に、病院という「病気になった人が行くところ」へ「自分は病気じゃないのに?」と違和感をもったまま、ほんの短い時間、白衣を着たお医者さんと面会するわけです。

これでは本来の敏感さのポジティブな面が発揮される機会なんてないかもしれません。

 

 

敏感な個性の人は、「わかり合える」同じエネルギーをもつ人には心を開き、深いコミュニケーションができます。

でも初対面で「自分をみて判断を下す」立場の人に、自分のポジティブな面をさらすことは苦手です。

空気が読める・人との境界線がやわらかいという優れた面があるがゆえに、そういう場では固まったり、沈黙を貫いたり、ぎくしゃくした言動をしてしまうことさえあります。

「医者」を前にすると、無意識に「弱い患者」のように振る舞ってしまうのです。

 

 

そういう言動をみて、お医者さんがHSP・HSCをご存知なかったとしたら「発達障害の特性なし」または「特性あり」のどちらか?と判断する場合、

検査結果と本人をみながら「特に問題がなさそうな…?ん?でも過敏すぎるところがあるな。そしてこの引きこもった態度。くっきりした特性があるというわけでもなさそうだが。うーん、グレーゾーンでしょうね」と感じることはあり得るのです。

この結果を、毎日その子と接し子どもの色々な面を知る親や学校の先生は「えっ、そうですか???何かが違うような・・・。」と違和感を抱くことがあります。

「診断が間違っている!」と批判しているのではなく、敏感な個性の特徴を知らない場合、ネガティブ全開の敏感な個性の人を短時間だけみると、こういうことがあり得るということなのです。

 

 

 

ASDで、以前はアスペルガー症候群(・高機能障害)と言われていた特徴には

・マイペースで一人だけ違うことをする

・空気が読めない

・みんなと一緒に遊ばない

・人の目をみて話さない

・こだわりが強い

・一つのことに熱中すると他がおろそかになる等がありますが(個人差あり)、

敏感な個性にも当てはまるようにも一見みえます。

 

 

ASD(アスペルガーの方)の特性の高いある子の場合、「授業が終わったら電気を消す」という教室のルールがあると、他の子がまだ黒板を書き写していても、その子が電気を消すのでトラブルになった、ということがあります。

本人は「ルールがあるから、自分は正しいことをしたのに、どうしてクラスから空気の読めない奴と言われるのかわからない!第一、空気を読めと言われても、空気なんて目で読めるわけがない!」と傷つき混乱していました。

(その子にとって「空気を読む」とは「窒素・酸素等の混合気体(空気)を目で観察できる」という意味で、それはそれでユニークな発想で、その子の価値観では「正しい」のです。ですからルールを「①授業終了後、電気が消えて困る人がいないか目でチェックする②「電気消していいね?」と声をかける③その後で電気を消す、に変えることでトラブルは収まりました。但しASDには色々なケースと個人差があり、全てのASDの特性にこのケースが当てはまるわけではありません。)

敏感な個性だと、「空気を読む能力が高い」ので、そういうトラブルは少なく、トラブルになる人間関係にうんざりし嫌気がさすことが多いです。

 

 

 

HSP・HSC等の敏感な個性は、深くて高い視点から物事を捉えることができる面があるので(もちろん幼い面もあります^^)、

小・中学生でも、同じ年頃の子ども達のなかにいると、「退屈」「理解しあえない」「一緒にいるのが苦痛」「友だち!と思える人がいなくて孤独」と感じることがあります。

また平和主義なところがあるので、ケンカ・悪口がいっぱいの思春期の子ども達とコミュニケーションをとりたくない・拒否したい気持ちにもなります。

(一般的に子どもはエゴが強いので自分が気に入らないと、相手にきつい言葉を言ったり、よくない振る舞いをすることがあるので、一部大人の面をあわせ持つ敏感な個性の人は疲れを感じることがあります)

 

 

だから「一人でいる」・「クラスの子達に心を開かない」・「目を合わせて話をしない」ということが起こるのですが、゛なぜそうなったか”の原因が異なります。

コミュニケーションがしづらい・苦手というのではなく、「わかりえる仲間」がいないから、意識的・無意識的に心を閉ざしているのです。

この辺を、ASDの自閉症スペクトラムの特性と間違えられることもあります。

あまりにも長くそうしていると、本当の自分はそうなんだ、と思い込み「コミュ障」「人付き合いが悪い」というレッテルを自分に貼ってしまい、周りからもそう思われるようになることがあります。

 

 

 

また職人気質・本物志向という面も際立ってあるので、「こだわりが強い」「集中力がある」「深く物事を追求する」という特徴があり、

「自閉症スペクトラムの特性・・・?グレーゾーン?」とまちがわれる要因にもなります。

目に見えない世界を感じとる力が高い人もいるため「不思議なことを言う」と驚かれることもあります。

このように敏感な個性には、一見「発達障害の特性がちょっとあるのかな?」と勘違いされる特徴が多々あるのです。

また子どもであっても、感覚がとても敏感なので、大人が発達検査を受けてほしいと思っても、「オレは違う」と子どもの方がわかっており、「絶対に嫌だ!」「行ってもムダだよ」と断固拒否する場合があります。

検査を受けてほしいと望む大人に「どうしてそんな誤解をするの?!全然わかっていない!」と怒ったり、部屋に引きこもってしまう子ども達も多いです。

そんな時は、この記事を一緒に読むか、一読を勧めて下さい。

 

 

今回はお医者さんの診断についてのみお話ししましたが、カウンセラーにも同じことがいえます。

敏感な個性を知らないと、「この子の問題は、母子分離の失敗からきている」「親が過保護だから」と判断してしまい、合わないサポートを行うことがあります。

また機会があれば今度は、ASDの自閉症や知的障害と敏感さについてもお話したいと思います。

敏感な個性のいいところを多くお伝えしていますが、「現実をみるのが苦手」「プライドが高いことの弊害」等、マイナス面も色々とあります。

※敏感な個性と発達障害の特性に優劣はなく、両方もつ人・子もいます。

敏感さは、才能です。

みんなで一緒に、才能育てしていきましょう♪

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岡田奈美子(公認心理師・スクールカウンセラー)

 

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