発達障害の敏感さ・感覚過敏とのちがいは?(自閉スペクトラム症じゃない?!敏感な個性とは)

 

こんにちは、岡田奈美子です。

HSP・HSCをはじめとする敏感な個性の人達は、感覚がとてもやわらかく敏感です。

(画像StephaniePetraPhoto)

大人や他の子どもたちからみると、「過敏すぎる・・・?!」と思うくらい。

たとえば教室がうるさくて、疲れてしまい、家に帰ると、もうぐったりな小学生や中学生。こんなことで、大丈夫?他の子達は平気なのに…と、親や先生は心配になります。

発達障害の自閉スペクトラム症の特性にも「感覚の過敏さ」があります。

だから敏感ちゃん・君は「あれ?もしかして発達障害?」と間違われることが多いのです。

一見、自閉スペクトラム症の特性と同じようにみえるから。

 

目に入るものに敏感、聞こえるものに敏感(騒音が苦手など)、味覚に敏感(特定のメーカーのものを好む等)、臭いに敏感(ほんの少しの臭いに気づく等)など、

敏感な個性の場合は、感覚が細かく、すぐれているあまり「感覚過敏」と周りから思われている印象を受けます。

たとえると芸術家や作家が、たくさん子どものいる場所で生活していると想像してください。

こういう柔らかく鋭い感性をもつ人にとって、子ども達がキャーキャー騒ぐ音は耐えがたいし、ごちゃごちゃと色々なものが置いてある部屋も耐えがたい。つまらないことで我むき出しのケンカをするのも理解できない・・・。

味にもうるさく、ヨーグルトがメーカーによって違う味なのがよくわかります^^。

味覚の敏感さについては、敏感ちゃん・君は、味にうるさい子が多く、毎日食事を作る親を悩ませるところです。

上品な懐石を味わうことに慣れた人、と形容したくなるくらい、味の深さがわかります。「毎日ハンバーガーとポテトがいいな!」と言う子どもらしい子ども達とはちょっと違います(どちかがいい・悪いではなく^^)。

言ってしまえば、普通の人にはわからない細やかな違いがわかるほどの、優れた五感があるということ。(どの感覚が得意なのかは、子どもにより違います)

でも見た目は子どもだし、幼くて頼りないところもあるので、そのギャップが大きいのです。

 

 

自閉スペクトラム症(発達障害)の感覚過敏は、今研究が進められている途中ですが、原因は脳の機能障害といわれています。

話していても、頭の辺りがぎしぎしと動きづらそうにみえる子がいます(私の個人的な印象です)

その一方、

敏感な個性の感覚過敏は、脳の機能障害ではなく、むしろ感覚がとても豊かです。(両方ある人もいます)

つまり「子どもなら普通はこうだろう」という私達の価値観を上回る、感受性の豊かさからきているように私は思います。

私の個人的な印象ですが、話していると、頭に動きづらさがみられることはなく、胸の辺り、こころで深く感じとるようにみえます。(頭で考えすぎるタイプは、頭の方もですが、その場合もこころで深く感じているのはわかります)

 

敏感ちゃん・君が、自閉スペクトラム症と大きく違う点は

「人や物事に対して、心でどんなことを思い、感じているか」についてです。

 

自閉スペクトラム症は、

①人との関わりが苦手

②人の気持ちがわかりづらい

③想像力がとぼしい

この3つの特性があります。

また場の空気を読む・抽象的なことを理解する・相手の言動の意味を理解することが苦手です。

例えば学校の先生が、自閉スペクトラム症の特性のある子に「授業が終わったら、黒板の字を消してね」と言うと、まだ書き写している子がいても、授業が終わると、全部消してしまうことがあります。

「まだ書いているのに!」と言っても「先生が授業終わったら消して、と言ったもん!遅い人が悪いんだ」と怒り、自分の正しさを主張します。

文字通り「授業終わったら消す」ことに意識が向き、まだ書いていない人の気持ちを考えることが苦手なのです。(これは、いじわるや気がきかないというのではなく、脳機能の働きづらさが原因だそうです)

 

 

一方、敏感な個性では、感覚は敏感ですが、自閉スペクトラム症のような特性は見当たらないようです。(両方ある場合も)

むしろ人の気持ちがわかる、場の空気を読む、想像力が豊かなど、正反対の特徴があります。

ある敏感な個性の子は「クラスに自閉スペクトラム症の同級生がいて、空気が読めずに、マイペースな行動をする。すると先生や同級生がしょっちゅう“もうやめて!”“いい加減にしなさい!”とイライラして注意する。その騒がしさに疲れてしまう。

そこで保健室に行くと、先生に、(自閉スペクトラム症の)あの子もあなたも両方マイペースだねと言われちゃった。でもなんか違うと思うんだけど?」と話していました。

 

 

幼い敏感な子どもの場合は、小さすぎて本人が話せない場合、場の空気を読んでいるのか、読めないのか、周りにはわかりにくいです。だから感覚過敏があると、自閉スペクトラム症?と間違われやすいのかもしれません。

(大人なら、自分で発達障害の特性をみて、これとは違う・・・と思えますからね)

 

敏感な個性の子に関しては

「この子は過敏すぎる、普通じゃないですよね?」と学校の先生からもよくききます。

私も、小さい頃から「普通じゃない」と言われることがありました^^。

でも内心「“あなたの普通”には、私は当てはまらない。でもその“普通”ってなに?誰が決めたのだろう?」とずっと不思議に思っていました。

私達は「このくらい感じるのが、子どもとして普通」と決めているのです。

でも敏感な個性の人にとっての“普通”は、平均的な人の“普通”とは違い、もっと深く、柔らかく、繊細なもの。

桃は、リンゴより柔らかくて傷つきやすい。でもだからといってリンゴの方が優れているわけでもないし、桃の方がすばらしいわけでもないですよね。

見た目は、小学生ですが、中身は(一部)とても優れた感性をもっているのです。

私の推測ですが、右脳の働きが普通の人より活発なのかな、とも思います。

もちろん敏感な人自身が、自分の敏感な感性を「今はオフしよう。今は全開でいい」とある程度、使い分けられるようにトレーニングすることは必要でしょう。

同時に周りの人達も、そういう感受性をもつ子どもや大人達がいることを知って頂けると、きっと周りも、もっと深く人生を楽しめるようになっていけるのではないかと、私は感じています。

 

※自閉スペクトラム症ー以前は、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群と分けていましたが、今は、まとめて自閉スペクトラム症になりました。

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今週のブログの記事は、「夏休みの宿題、戦争・死をこわがる敏感ちゃん・君」です。こちらから

子どもメンタル研究所 岡田奈美子(スクールカウンセラー)

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